アンタップ、アップキープ、どーも
MTGアカデミーのジンです。
今日も価格リサーチ&ディスカッションしていきましょう!
2020年6月26日現在
今回の1枚
本日は非常に人気のあるカードです。今回はかなり特殊な高騰を見せたのでご紹介します。統率者2018に収録された青黒のレジェンダリークリーチャー。
虎の影、百合子 Yuriko, the Tiger’s Shadow です。
某都知事と同じお名前ですね笑
イラストも含めて、THE忍者!が好きな海外の方々にも凄い人気を誇るカードです。統率者戦を強く意識した唯一効果を持っています。
効果を読み解いていきますが、特筆すべきは当然ながら上忍術です。通常の忍術はブロックされなかったアタッキングクリーチャーを手札に戻して、「手札から」入れ替わり登場するという効果ですが、上忍術では統率者領域からもこの効果を使えます。統率者戦ではジェネラルが見えている状態でゲームが進行するので、ブロック側に「ブロックしないと知らないよ?」というプレッシャーと「こっちまでライフルーズ発生するんだから、お前ブロックしろよ・・・」という第三者からのプレッシャーをかけられるのも面白いですね。
更に、主要な忍者が持っている「戦闘ダメージを与えた時」の効果ですが、これも非常に強力。自分の忍者がダメージを与えるたび、デッキトップを公開し、そのマナコスト分のライフを失わせ、公開したカードは手札に入ります。この効果が強力なのは自軍の忍者でそれぞれ誘発する点です。自身ももちろん忍者であるため誘発しますね。(ちなみに人間を持っているのもポイント高いです。)
そして、この強力な上忍術はなんと2マナ。レガシーなどでは2ターン目に手札から飛んできて、意志の力がめくれて6点与えながらカウンターを構えるという状況も頻発。一発通せば確実に有利をとれる素晴らしい効果です。
価格情報
上がってる?正しく見る必要がありますので、今回は丁寧に考え方を伝えたいと思います。気を付けなくてはいけないポイントです。まず、問題をを2つ投下します。
「その高騰の理由が言えるか?」
「自分のいる市場はどこか?」
この2つです。詳しく解説します。
高騰理由
まず1つ目の「その高騰の理由が言えるか?」ですが、言えますか?今回はかなり特殊なパターンだと思います。その理由を知るには「データを正しく読み取る」ことが必要です。今回のグラフから特徴をピックアップしてみると、
②4月中旬以降、トリム平均が大幅に上昇
③最安は上がっていない
特に重要なのは、そうです。③です。明らかにおかしいですよね?
ここまで大きく上がって、最安値がついてきていないときは「バージョン違い」を想定するべきです。例えば、
・特殊イラストや特殊枠のバージョン
・言語の違うバージョン
・FOIL
・鑑定済み
などなど
このようなものがあげられます。このようなバージョン違いのカードが平均を押し上げているパターンを考えなければいけません。そして虎の影、百合子に当てはまるのは言語違いだけです。ミステリーブースターにはもちろん英語で収録。また、ジャッジ報償でFOILが出ていますが、出回った枚数は少ないでしょう。基本的には日本語か英語かというバージョン差を気にすることになります。
そこで詳しくリサーチを重ねると、日本語版だけが異様に高いことに気が付きます。つまり、忍者ということで日本語版の需要があるのでは?と予想するわけです。特に海外の方に人気がありそうな気もしますよね?このように予測するためには深いリサーチが必要です。
それを前提に2つ目の問題です。
もう一つの問題、「自分のいる市場はどこか?」ですが、一つあるあるな話を出します。よく海外で上がったから日本でも上がるという方がいます。虎の影、百合子も海外では上がっているようですね。ただ、これはま・ち・が・いです。正確にはそうとは限らないという話で、考えてみてください。
「あなたはどこにカードを売りますか?」
逆に
「あなたはどこからカードを買いますか?」
例えば、売るのはメルカリと近所のカードショップ。買うのはそれらに加えて新宿のカードショップもよく行くよ。みたいなパターンが一番多いのではないでしょうか?それがあなたの「市場」です。
暴論かもしれませんが、自分の市場より外のことはどうでもよくないですか?という話ですね。
先ほども書いたように海外の価格をチェックされている方が、「海外では上がってきている。日本でもそろそろ来る!」といいます。冷静に考えて、それが分かってるなら海外に売ればいいのでは?と思いませんか?上がってるなら日本を待たずに上がってる国で売ればいいわけです。
ただ、皆さんそれをしません。何故ならコストがかかることと労力が見合わないからですよね?私ももちろん海外に売ることはありません。そもそも関わることができない外の市場なんです。なのに、自分が売買できない外の市場を気にしまくって、追いかけ続けているのは何故でしょうか?予測として海外を見るのは有意義かもしれませんが、その時間を「自分の市場」がどうなっているか?というリサーチに使う方が良いと思います。
もちろん、必ず上がるなら話は別。でもそうはいかないのはご存じの通りだと思います。この情報社会の中、地球の反対側で活躍したデッキのリストを数分後に見られるわけで、情報レベルは世界共通です。その中で価格にばらつきがあるのはただの地域特性で、流行タイミングのズレであることは稀だと思います。だから、必ず上がらないんです。まあ当然ですね。海外で上がったから日本でも上がるとは限らない認識を持ちましょう。
自分の市場に時間を使う。それが近道です。
今回の虎の影、百合子は
→全体的に高騰しているわけではない
・海外に人気がありそうだ
→日本でも上がるとは限らない
長々と書きました。これをもとにさらにリサーチをかけると、日本でも日本語は高いです。笑
日本でも日本語の需要が高いと思われます。十分な高騰でした。笑
ただ、このプロセスを考えられたかどうかがかなり大事です。注意喚起も含めて、このような記事を書きました。
今回の高騰理由は異色な感じでしたが、参考になればうれしいです。
今後の予測
高騰は一時的なものだと思います。英語版はむしろ高騰してません。すぐに落ち着いてくるのではないかと思っています。
ただ、強力カードであることに変わりはないので、最安を見極めて投資しに行く選択肢はあるのではないでしょうか?長い目で見たら最安も上がってくる可能性は十分あると思います。
個人的な投資状況
日本語版が2枚。英語版が4枚あります。
いまのところ売る予定はありません。
以前から統率者戦で虎の影、百合子の上忍術デッキは作りたいと思っていたので、作ろうかなとか思ったり、思わなかったり。使ってる人に話を聞くとめちゃくちゃ楽しいとのことで、気になってます。「ラスト1枚3マナ以上がめくれたら勝ち!・・・めくれた!よっしゃーーー!!」みたいなことが盛り上がるんだとか。伝わりますでしょうか?
まとめ
本日は虎の影、百合子でした。
コメントでご意見などいただけますとうれしいです。
なんせアカデミーを名乗ってますもので、
知識はぶつけ合って高めていくものだと思っております。
メールアドレスなしでもコメントできるようになりました。
このブログも立ち上げたばかりなので、
記事の形式やサイトの見易さなどにもご意見なども頂けると嬉しいです。
それでは、今日もマジックで稼いでいきましょう。
MTGアカデミーのジンでした。
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