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2024年5月25日現在
はじめに
たまーにやってるデッキ紹介。今日はパイオニアの赤黒の除去コントロールをご紹介します。
名付けて「マーズ・クライメイト・オービター」。デッキ名がやたらと格好つけたものになっているのですが、デッキのアイディア自体はオリジナルというわけではなく既存のものです。ただ、世の中にリストとして出回っているものとは少し違う仕上がりだとは思います。
デッキ名の由来に関しては最後に語っていますので、よろしければ最後までご覧ください。まあ、ちょっとした読み物です。
あとは先日、X(Twitter)にてこのようなツイートをしました。
デッキ紹介の記事をいくつか並行して進めてるんですけど、こういう関係図みたいなの需要ある? #MTG #カードショップmerCato pic.twitter.com/0VsBfqKSkZ
— ジン@カードショップmerCato(MTG専門オンラインショップ) (@Jinn_MTGacademy) May 18, 2024
思いのほかいいねを頂いたので、今回から関係図付きで紹介していきます。このツイートの段階ではまだ編集中だったので、更にパワーアップさせました。↑には表現されていなかった要素も追加されています。
デッキリスト
では、まずデッキリストを。メイン60枚、サイド15枚です。
<呪文 37枚>
4 塔の点火
4 野望の試練
4 裏切る恵み
3 願い
3 無害な申し出
2 焼けつく双陽
4 鏡に願いを
4 創案の火
3 強欲の計略
3 悪魔の契約
1 衰滅
1 ランクルのいたずら
1 死者の神、エレボス
<土地 23枚>
4 血の墓所
4 悪意の神殿
4 憑依された峰
3 泥濘の峡谷
2 不穏な火道
4 沼
2 山
<サイドボード 15枚>
1 トーモッドの墓所
1 摩損
1 力ずく
1 群れネズミ
2 がぶりんご飴
2 大群への給餌
1 浄化の野火
1 無害な申し出
1 コラガンの命令
1 衰滅
1 悪魔の契約
1 強欲の計略
1 爆発域
動きの解説
ここからは関係図も使ってデッキの動きを解説していきます。
関係図
関係図、少しパワーアップできてるかな?もっとこうした方が良い!というのがあればぜひコメントで教えてください。
このデッキの本質は「破格の能力を発揮し、最終的にデメリットがあるエンチャントを相手に送り付けてしまおう」というものです。特に勝利に直結するのは悪魔の契約。
4つのモードを1つずつ選んでいく仕組みのカードですが、内1つのモードが「ゲームに敗北する」です。その為、他3つのモードでアドバンテージを稼いだ後にコントロールを相手に渡してしまえば、相手は強制的に「ゲームに敗北する」モードを選択することなります。勝利の90%ぐらいはこのパターンです。送り付けるためのカードは猫がかわいい?無害な申し出を使います。
他には除去が大量に入っているデッキなので、お互いに消耗しきった後に強欲の計略を送り付けて相手がギブアップするパターンもありますね。
これが勝ちパターンで言うと5%ぐらい。残りの5%は・・・後ほど。
更にこのデッキは願いを使ってウィッシュボード戦略(サイドボードからカードを持ってくること)が取れるように構築しています。
上記のキーカード3枚は全てメインデッキに3枚、サイドボードに1枚のバランスになっているので、コンボに足りない方のパーツを選んでサイドボードから用意できるわけです。やはりこのデッキは「デメリット持ちエンチャント」と「送り付けるカード」の2枚が揃わないと勝てないので、少しでもアクセスしやすい構築にしています。
ただし、願いはサイドボードからターン中に選んだカードをプレイしないといけないので、3マナ+唱えたいカードのマナが必要。そんな余裕はないので、創案の火でサポートできるようにしました。
このデッキはサイドボードを含めて全てのカードが4マナ以下(Xマナ呪文あり)なので、創案の火が出ていれば全てのカードをマナ無しで2枚まで唱えることができます。つまり、願いで持ってきたカードを即使えるわけですね。単純にサイドボードを使わずに手札に揃った強欲の計略⇒無害な申し出のように即送り付けるムーブにも使えるので、創案の火は超重要なピースです。
では、残りの5%の勝ちパターンですが、願い⇒群れネズミが大ハマりする時があります。
ちょうど創案の火が場に出ているとマナ消費なしで繋げることができるので、群れネズミの能力を即起動させることが可能。ドローカードも多いので手札コストも確保しやすく、まさにネズミ算的な展開をすることができます。このパターンはビックリドッキリネタではなく、相手のデッキ次第では早いターンで狙っていくこともありますね。
各カードにコメント
では、デッキリストに沿って各カードに1枚ずつコメントしていこうと思います。(↑で出たカードについては補足があればコメント)
塔の点火
・序盤に2点で焼けるクリーチャーがいれば焼いた方がいい。協約は必須ではない
・逆に協約できる状態なら、2点火力で十分だったとしても占術目当てに協約する価値あり
野望の試練
・優秀な除去だが、サイドアウト枠になることが多い。特に相手がクリーチャーデッキではない場合
裏切る恵み
・潤滑油的な役割。サイドから持ってくるのは決定的なカードであってほしいので、デメリット持ちエンチャントの中では唯一メイン4枚採用
・ただ、送り付けてもうま味が少ないので、協約コストに使うのがベスト
・やっぱり3枚引くって・・・良いものですね!
焼けつく双陽
・サイクリングがエライ
・スピードの速いクリーチャーデッキが苦手なので2枚採用
・ただ、サイドアウト枠
鏡に願いを
・超キーカード。これがあって土地が3~4枚あるならキープするレベル
・デッキ内のキーカード全てにアクセス可能。協約で唱えることも簡単
・創案の火がある場合は協約しなくても手札に入れたカードをすぐ唱えられる
・創案の火のターン中呪文は2枚まで制限に注意。例えば創案の火を出したターンに鏡に願いを唱えると、サーチしたカードは唱えられない
・逆に制限を突破したい場合は協約コストで創案の火を生け贄にするテクニックも
創案の火
・相手ターンに呪文を唱えられなくなるので注意
・逆に起動型能力は問題なく使えるので、群れネズミや死者の神、エレボスを動かすことは可能
強欲の計略
・送り付けるカードがなければ使えないわけではない。普通に4マナ、3枚ドロー、1枚捨て、2/1飛行×2体、4点ライフゲインとして使っても普通に強い。だいたい次のターンには協約コストにしたり送り付けたりして処理できる
悪魔の契約
・モードは臨機応変に選びたいが、2枚捨てさせる能力を早いうちから積極的に使いたい。特に相手の手札が2枚ちょうどならよほどのことがない限り捨てさせるモード
衰滅
ランクルのいたずら
・鏡に願いをから持ってくる全体除去枠。状況に応じて使い分ける
・相手の手札が2枚以下で、クリーチャーも2体以下ならランクルのいたずらが優先
死者の神、エレボス
・創案の火が出ている状態ならマナが余るので、ドロー要員
・たまーに信心がたまって顕現する
サイドボード
トーモッドの墓所
・願いから即使用できる墓地対策
摩損
・願いから持ってくる想定で最も軽い1マナのアーティファクト破壊
・たまーに氷の中の存在を割るファインプレーを見せる
力ずく
・願いから持ってくる複数割れるアーティファクト破壊
・創案の火が出ていたらマナが余るので一気に破壊することが可能
がぶりんご飴
・相手が速めのクリーチャーデッキなら投入する協約付き除去
大群への給餌
・数少ないエンチャントに触れる除去
浄化の野火
・念のため入れている土地破壊
・お互いに消耗してグダった時、不穏な火道でちまちま殴らないといけないこともあるので、相手のミシュラランドを割れるに越したことはないと思う
コラガンの命令
・まあ、赤黒なら入るよね
爆発域
・土地が詰まった時に願いから持って来れる土地
・たまーに除去モードを使う
○○を採用していない理由
手札破壊を採用していない理由
正直、入れたい。特に思考囲い。
ただ、このデッキは除去が沢山入っている+いざとなればサイドボードからも除去を引っ張って来れるので、相手の脅威には対処しやすいです。これらの除去が間に合わないようなスピードの速いデッキが苦手なのですが、そういったデッキに対してライフロスのある思考囲いはミスマッチということで抜きました。
また、協約とも相性が良い望み無き悪夢を最初は採用していたのですが、これも非採用。
狙って落とせないハンデスにうま味が少ないことと、積極的にライフを詰めるデッキではないので2点ルーズがほぼ意味ないというのもやや噛み合わなかったですね。占術はありがたいんですけど・・・。
諜報土地を採用していない理由
コンボを揃えたいデッキなので諜報ランド・大音声の劇場を入れたいはずですが、これも抜きました。
まず、タップイン土地が多すぎるのも良くないということで調整した前提があります。その中で、デッキトップ操作ができる土地は4枚ぐらいなら採用可能となり、占術ランドor諜報ランドのチョイスになったわけです。このデッキは墓地を肥やすメリットが全くないので、わざわざカードを落として相手に見せることもないだろうということで、占術ランドを選択しました。
ドロスの魔神を採用していない理由
このデッキならコンセプトもマッチしていて、カード自体も強力なドロスの魔神が採用されていないことに疑問を感じる方がいるかもしれません。
確かに強力なのですが、このカード1枚で殴り切れるほどパイオニアは甘くないということと、攻撃しないのであればあまりアドバンテージを稼いでくれない大型ブロッカー程度の実力なので非採用にしました。このデッキは他のクリーチャーがほぼ入っていないので・・・。あくまでも除去コントロールしてコンボを決めることに集中した構築です。
とはいえ、後半の能力が除去コントロールの戦略にマッチしているのも事実。いろいろ試した結果この型にしましたが、今後登場するカードによっては戻す可能性も十分にあると思います。
さいごに
最後にデッキ名の由来となぜ願いを採用したのかについて語っていこうと思います。
まず、マーズ・クライメイト・オービター(Mars Climate Orbiter)とは実在した火星探査機です。マーズ(火星)クライメイト(天候)オービター(軌道衛星)という名の通り、火星の周りをぐるぐる回って火星の天候を調べる・・・はずでした。残念ながら失敗に終わったことで有名です。しかも、その失敗というのが宇宙開発の歴史において類を見ないほどのポカミスで、それは単位の伝達ミス。メートルとヤードを間違えて距離の計算がされてしまい、火星に近づきすぎた結果おそらく火星のどこかに墜落したというものです(墜落せず宇宙の彼方に飛んで行った可能性もあり)。すべてはヤード・ポンド法が悪いと言いたいところですが、背景には極度の予算削減によってチェック機能が働いていなかったということもあり、やるせない気持ちがあります。
事故が起きた時、火星との距離が近すぎたことによる警告を発しながら火星の裏側に回り、二度と姿を現さなかったマーズ・クライメイト・オービターになぞらえて、相手に敗北条件を持つエンチャントを送り付けるこのデッキにこう名付けたわけです。(あ、私はデッキにちゃんと名前つけるタイプです笑)
で、世の中にあふれているリストとは少し違うアプローチがしたいなと考えている時にマーズ・クライメイト・オービターにちなんだフレーバーの合うカードは何か採用できないかと・・・。そこで願いを採用することを思いついたわけです。1人の宇宙好きとして、このような事故が起きないよう「願い」を込めたりなんかしてね。こじつけが過ぎるかな?今後もこのデッキで楽しく遊びながら、宇宙開発に携わるすべての方々を応援し続けたいと思います。
まとめ
本日は【MTG デッキ紹介】マーズ・クライメイト・オービターでした。
コメントでご意見などいただけますとうれしいです。
なんせアカデミーを名乗ってますもので、知識はぶつけ合って高めていくものだと思っております。
それでは、マジックで稼いで、好きなカードを沢山買いましょう!
もっと、盛り上がれ!マジック・ザ・ギャザリング!
MTGアカデミーのジンでした。
他の記事も見ていってくださいね。
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