【MTG 高騰】岩石樹の祈り　古樹と古石との力よ来たれ

MTG　高騰

2023.09.21

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2023年9月20日現在

今回の1枚
価格情報
高騰理由
今後の予想
まとめ

今回の1枚

今日は時のらせんのレアインスタントを取り上げます。ここ数年はずっと100円みたいなカードだったのですが、最近になって活用されて再評価されてきているカードです。タイミングよく差し込めたときの破壊力は抜群。

岩石樹の祈り Stonewood Invocation　です。

古樹と古石との力よ来たれ、心と肉と骨とに宿れ。

4マナのインスタントで対象のクリーチャー1体に+5/+5の修整と被覆を与えます。被覆は自分・相手問わず呪文や能力の対象にならなくなるというものです。

ここまでならやや重い強化呪文ですが、ここに刹那が付いています。刹那とは岩石樹の祈りがスタックにある間、全プレイヤーは呪文を唱えられず、マナ能力でない能力を起動できなくなるというものです。事実上の打ち消し不可、対応不可なので、ほぼ確実に通る呪文だと言えると思います。

岩石樹の祈りのようないわゆるコンバットトリックと呼ばれる呪文は戦闘中に相手の出方を見て計算を狂わせる目的で使用することが多いです。それが飛んできても打ち消してやろう、対応してやろうと思っている相手プレイヤーの意表を突くことが出来るカードですね。

ただ、この刹那というキーワード能力は賛否の分かれる能力で、スタックの概念を完全に破壊するかと思いきやルール上の抜け穴が2つ存在します。

①誘発型能力は問題なく誘発する
②解決されスタックから消えたら普通の状態に戻る

①はそのままの意味で、例えば呪文を唱えたときに○○といった能力は普通に誘発します。刹那持ち呪文の後ろにスタックが積まれるのはデザイン的にもキレイではないという意見があったり、なかったり。

そして、②は少しややこしいポイントです。呪文A⇒刹那持ち呪文と唱えた後、呪文Bをスタックすることはできないのですが、刹那持ち呪文が解決された後は普通の状態に戻り、呪文Aが解決される前に呪文Bをスタックすることができます。改めて考えるとダメじゃん！ってなるのですが、刹那持ち呪文の解決はほぼ約束されているので、ちゃんと意味のある能力です。あくまでも「完全に行動を封じるルール破壊カード」ではないわけですね。

価格情報

グイっと伸びてきました。最安が付いてきているのが好印象。カスレアは間違いなく脱したと思います。

そういえば再録がないカードですね。

高騰理由

明確に使われているデッキがあります。モダンのカスケードクラッシュです。

続唱を使ってサイトークンを並べ、高打点で踏みつぶす攻撃的なデッキですが、続唱に引っかからないようにするため3マナ以下のスペルをデッキに入れられない難しさがあります。手軽に一押しできる軽量のコンバットトリックを入れられたらよりライフを詰められるところなのですが、できないがための大振りな一撃として岩石樹の祈りというわけです。その大振りな一撃がほぼ確実に通るとなると・・・かなり強く感じます。

他には感染でも使われていますね。